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何もない一日じゃないはず

頭をひねれば、なにかは出てくる

UNISON SQUARE GARDEN/harmonized finale

harmonized finale (初回盤CD+DVD)

 

2/5発売のUNISON SQUARE GARDENのニューシングル『harmonized finale』の感想を今更ながら書きたいと思う。

 

まず表題曲の『harmonized finale』は映画『劇場版 TIGER & BUNNY ‐The Rising‐』の主題歌となっている。ということは詩曲を書いた田淵さんのポリシー上、「映画と関連した内容」となっていることが考えられる。ちなみに、ユニゾンは過去に『オリオンをなぞる』、『リニアブルーを聴きながら』の2曲がタイバニとタイアップされており、田淵さん曰くこれらは3部作と考えていいらしい。

 

このCDの帯にはこう書いてある。

「いつかは必ず終わるから。」

こういった帯へのヒトコトは最近のユニゾンではよく見られることで、これが今作のメインテーマとなっていると考えられる。そこで、この言葉をたよりにしつつ、他4曲も含めた私の感想を書いていきたい。

 

 

では早速、「いつかは必ず終わるから。」とはどういうことだろう。この楽しいときはずっと続いてほしいんだけど、いつかは必ず終わるっていう悲しい話なのだろうか。

きっとこの曲で言いたいのは

いつかは必ず終わる。だからこそ、今のこの時間をめいっぱい楽しもうぜ!

ってことなんだと思う。いつか来る終わりに対して不安がったり、その終わりを少しでも先延ばしにしようとか考えるんじゃなくて、終わるからこそ今を楽しもう!ということなのではないか。

「大切な言葉 今 ヘタクソでも言わなくちゃ」

いつか来る終わりに対して、今やっておくべきことがある。この言葉は今のためにある言葉で、未来にどうこうしたいからの言葉ではない。まとまってなくたって、今言わなければならない。

「今日が今日で続いていきますように」

これは一見「今の楽しい時がずっと続いてほしい」みたいな意味にもとれるが、そうではない。今日の延長として明日が来るのではなく、一つ一つの今日の積み重ねが続いて欲しい、という意味だと思う。今日のこの楽しい時に対し

「ありがとう ありがとう」

と過去になろうとする今日に言い、また来る次の今日に向けて

「ここからまた始まっていく」

と言う。

生きていれば不安なことばかりである。たとえ今がどんなに楽しくても、明日も明後日も1年後も10年後も自分が楽しく生きているかなんて保証はどこにもない。だからといって不安なまま今日を生きるのではなく、未来のために今日を生きるのではなく、

「描く景色を気安く壊す」

ことなく、いまこのときを最大限に楽しもうぜ!ってことなのだろう。だって俺たちは

「何回だってI'm OKまだ立てる」

はずだから。

 

初回盤には『harmonized finale』のMVがついてくるのだが、これにも同じようなメッセージが感じられた。

2番のサビにて、斎藤さん→田淵さん→貴雄さんと流れていくシーンがあるのだが、そこで彼らは別々の時間で演奏をしている。斎藤さんは朝、田淵さんは夕暮れ、貴雄さんは夜。これは「各々今の時間をめいっぱい楽しんで演奏する、それがいちばんだ」という意味だと感じたのだ。

 

何度聴いても、大サビのベースラインが超かっこいい。心地よい。最高。

 

2曲目の『ピストルギャラクシー』はいままでのユニゾンに無い感じの曲のように思えた。まずイントロから「なんだこの音」と思わせ、リズムも捉えづらい、一筋縄ではいかない曲だった。ピストルのギャラクシー感満載。これも大サビのギター音がカッコいい。(前回のシングル『桜のあと(all quartets lead to the?)』に収録されていた3曲はすべてイントロが無かったが今作は4曲全てイントロがあった)

 

3曲目は『三月物語』。3月といえば別れの時期。この曲はド直球の別れソングとなっている。この曲はかつてないほど歌詞の情景が頭に浮かんでくる。

「何も起こらなくても 毎日は幸せだよ」

という最高のフレーズでもう泣けてくる。そうは言ったって、何もない一年だったかも…と不安になりながらも一年を振り返ってみる。すると

「幾重の記憶たちが 重なって」

「いつの間に 空には星 一つ、二つ、もう少し」

空に星が輝いているのが見える。夜空に輝く星たちを見て「ああ、この一年は良い年だったなあ」と思うことになるのだ。

この曲はユニゾンにしては歌詞が少ないのだが、ほとんどがキラーフレーズとなっているところが凄い。

 

4曲目の『I wanna believe、夜を行く』はおなじみのユニゾンソングって感じ。メロディとワードが絶妙に絡み合い滑らかに耳に入ってくる。不思議なことにこの曲ってめちゃくちゃタイバニに合いそうな歌詞なんだけどどうしてだろう。もしかして次回作かなにかでこの曲を使って下さいっていう田淵さんからのアピールなのでは?と邪推してみる。

 

 

ニゾンが好きな人はもちろん、タイバニが好きでCD買ってみたって人にも受け入れられる最高のシングル。そもそも、シングルCDに4曲入っていること自体最高にお得だし、もちろんどの曲も最高にかっこいい。こんなに最高なんだからぜひみんなに知ってもらいたいし、聴いてもらいたい。2月14日にミュージックステーションにも出て、2014「桜のまえ」ツアーは全公演ソールドアウトの大注目のバンドなのだから!!他にもたくさん良い曲があるので興味を持った方はどんどんさかのぼってみてもらいたい。

 

ではでは。