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何もない一日じゃないはず

頭をひねれば、なにかは出てくる

ザックジャパンの戦犯は誰だという野暮な話

いやあこんな話をするのは野暮だし、「戦犯は〇〇!」なんて言ってるヤツが戦犯だろみたいな気もするんだけど、この悲しい気持ちをどうにかこうにか落ち着かせたいという一心で文章を書こうと思います。

今回の2014年FIFAワールドカップブラジル大会、日本はグループリーグ敗退で終わってしまいました。しかも2敗1分けというなんとも言えない結果でした。今回の結果を受けて私は本当に悲しい気持ちになりました。いままではザックジャパンに限らず、自分の応援しているチームが負けると「なんであそこをこうしなかった」とか「そもそもアイツをつかうのがオカシイんだ」といったように怒りが先行していました。が、今回はただただ悲しかった。怒る気力も湧いてきませんでした。優勝と宣言しグループリーグ敗退で終わってしまった選手たちを責める気はまったくありませんし、ザッケローニ監督はアジアカップ優勝、ワールドカップ出場獲得、意外と負けが少ないなどこの4年間素晴らしい采配を見せてくれたと思っています。ワールドカップはグループリーグ3戦しかありませんので何が起こるかわかりません。強いチームが負けてしまうことはザラです。そのため出場32か国すべてに優勝の可能性があるとも言えます。そんな中サッカー日本代表は本当に頑張りました。最後まであきらめない姿勢は見習うべきものがあります。私なんてコートジボワールに負けた時に既に敗退を覚悟してしまったのですから、選手たちに何の文句も言えません。この負けを通じて、将来のサッカー日本代表がより強くなるようにしていけばいいのです。無駄なんかじゃありません。今出ているメンバーでのサッカーは、それも大一番の緊張するサッカーは、最後かもしれませんが、この敗退が役に立つ日はきっと来ます。

ただ、ちょっと気になったことがあるのです。それを「戦犯」という強い言葉でもってしゃべりたいと思いました。

 

最後まで読んでほしいんですけど、戦犯は誰だと思いますか。私は私なりに考えて、大久保かなって最初は思いました。

そもそもザッケローニという監督は自分の信念をしっかり持っていたように思います。調子が悪くてもほとんど毎回同じメンバーでたたかい、親善試合であるのに交代枠を全部使わなかったりと、彼なりのポリシー・考えなどがあったように見えました。当然ここ4年間全勝だったわけではないのですから、メディアや我々は文句を言います。ザッケローニは上手くいかないながらも自分で考えこうしたほうが良い、ここを強化させようと戦略を練っていたと思います。終始、ザッケローニは自分の考えを貫き通しました。

ように思っていたのですが、最後だけ違いました。それは「大久保を呼んだこと」ではなく、「大久保を積極起用したこと」です。ここでザッケローニの歯車は狂っていたのではないでしょうか。大久保を呼んだことは理解できます。日本サッカーの根幹はやはりJリーグなのですから、Jリーグで活躍すればちゃんと代表に呼ばれるということを示す必要があるでしょう。これはいままでの日本サッカーの肯定であり、これからの日本サッカーの肯定ともなる大変価値ある選択です。昨シーズン活躍した大久保は今シーズンも活躍しその実力が偶然ではないことを証明しました。実力のある選手を呼ぶのは当然です。だから呼んだことはかまいません。

しかし、ザッケローニという人物を思い返してみてください。あれだけ自分の信念を貫き、新しい選手はじっくりと試し、ようやく「コイツいけるな」と思った段階で使うようになる監督ですよ。W杯メンバーのほとんどが最初から呼ばれていた選手で、他は東アジアカップで試したことのある選手だけです。それがいきなり大久保を呼んだ。もう一度言いますが呼ぶこと自体は非常に大事なことです。ですが本戦ではメンバーに入れるだけでなく、大久保を積極起用していました。これがどうもオカシイ。確かに呼んで実際に見て直前の親善試合を見て「コイツいけるな」と思ったから使ったのでしょう。だったらいいのかもしれませんが、私はその判断をザッケローニが何の先入観・思い込み無く下した結論なのかが疑問なのです。(大久保が全然使えなかった、機能してなかったって話じゃないですよ)

W杯メンバー発表前、各メディアは誰が入るのか予想していました。街頭インタビューでも「〇〇に入って欲しい」といろんな人が語っていました。中でも一番その名が呼ばれたのが大久保。結果的に大久保選手がメンバー入りを果たした際には、多くのテレビ番組に呼ばれたり、インタビューをされていたりと大人気になっていました(いつの間に大久保はこんなにも人気になっていたのかと驚きましたが)。呼ばれた後も「起用してほしい」という声が上がる中、大久保は想定以上の出場機会が与えられました。もちろん調子がいい選手を使うのは当たり前です。ましてやW杯とは短期決戦のため調子の良し悪しはプレーを大きく左右させます。だから別に使ったって構わないのですがここまで使うとは思いませんでした。スーパーサブ的な、流れを変える要因としてつかわれるのだとてっきり思っていましたが、蓋を開けてみるとスタメンでの起用。驚きました。あのザッケローニがそんなことをするなんて。

で、話はザッケローニが本当に自分の考えだけで大久保の起用を選んだかということにいきます。私はそうではなかったと考えています。メディアやサポーターが騒いで大久保をはやし立てたから、ザッケローニも使わざるをえない状況に陥ってしまったと考えています。どんな状況にも冷静に決断を下すのが良い監督なのかもしれません。が、たたかいの場はW杯、無視できないほど大きな大会です。全世界が注目し、日本においては試合が民放でも生中継されます。初戦の日本代表選手の様子や、スペインなどのうまくいかないチームを見ても明らかなように、この大会は緊張するものです。それもものすごく緊張してしまうマンモス大会なのです。出ないし何の影響も及ぼさない私でさえ緊張するくらいなのですから。そしてそれは選手のみならず監督も同じです。いろいろな雑念が入ってきます。冷静な判断が下せなくなってしまいます。そこで我々の異常なまでの大久保推しがありました。そのため「なんか凄いぞ大久保」とザッケローニが冷静でない頭で判断してしまい、あのような積極起用につながったのだと思います。

つまり結論を言うと、サッカー日本代表グループリーグ敗退の戦犯をあえて挙げるとすればそれは我々日本人なのです。大久保でもなければザッケローニでもありません。我々が異常なまでにはやしたてたせいです。でも大きな大会で注目することは当たり前ですし、過度な期待を抱いてしまうのもしょうがないです。サッカー日本代表フィーバーの中冷静にたたかう術を代表は身につけないといけないのかもしれませんが。ただ戦犯なんて考えるのは野暮だしどうしようもないんですがね。だれも悪くないし、勝つチームがあれば負けるチームもあるわけです。しょうがない。

大久保はとても活躍していました。しかもザックジャパンにおいてもっとも固まっていなかったのがセンターフォワードのポジションです。考えてみれば、Jリーグで大量の得点をあげている選手がいるのなら、1度くらいは呼んで試してみるはずだと思いませんか?でもザッケローニはしなかった。ザッケローニは我々より実に多くの試合を観たと言っていました。しかも彼はサッカー界ではプロであり、それでごはんを食べ生活している人物です。選手だったわけでもなく監督のライセンスを取って実績をあげ、数ある候補の中から日本代表監督に選ばれた存在なのです。そんな彼があれだけ活躍していた大久保を呼ばなかったのです。それはきっと冷静に判断して「私のやりたいサッカーに、今の日本代表のサッカーに大久保は合わないかもしれない」と結論付けたからなのではないでしょうか。それなのに本戦では使ったのです。やっぱりオカシイと思ってしまいます。

 

日本代表は本当によくたたかってくれました。あきらめない姿勢は本当に素晴らしかったです。いま日本で一番サッカーがうまい23人が全力を尽くしてもグループリーグ敗退だったのですから誰も文句なんて言えません。勝ちたかったし、これからの決勝トーナメントも応援したかったですがそれはしょうがない。日本代表にも箔がつきましたよ。2018年のW杯では「4年前の無念をはらしました!」ってなりますからね。まだまだ終わりじゃない。頑張れニッポン!!!

 

 

(大久保の名前を何度も挙げ、パッと見彼が悪いなんて言ってるようにも見えますがそんな気持ちはありません。確かに2度ほどそこ決めろよなんて思いましたがミスがたまたまゴール前だっただけの話でミスをしていない選手なんていませんし。裏を取る動きやシュートの意識、チームの意識向上など多大な貢献をしました。ただ彼が悪いんじゃないかって思ってることがひとつだけあって、それは彼は雨男なんじゃないかってことなんです。彼がサプライズ召集されてから雨ばかりだったように思えたので、この雨は大久保のせいだなと勝手に結論付けました。勝手に。1戦目2戦目は共に雨がだいぶ降ってて、雨でも普通にやるサッカーというスポーツではありますが、皆が全力を出せる環境では無かったのかなって思います。となると、最後は晴れてたとはいえ、大事な初戦・2戦目に雨を降らせた罪は大きいぞ!たぶん!)