何もない一日じゃないはず

頭をひねれば、なにかは出てくる

テレビドラマ所感(2016年4月~)

昨シーズンはあんまりテレビドラマを観なかった。忙しかった時間が無かったっていうわけでもなく、ただなんとなく観なかった。観てたのは『家族のカタチ』と『フラジャイル』くらい?もうひとつくらい観ていたような気もするけど忘れた。昔は誇れるくらいいっぱい観ていたドラマ。最近はだいぶご無沙汰になっていたのだが今期はけっこう観てるのよ。ってことでざっと所感を。

『99.9-刑事専門弁護士-』

1話ではダジャレを言うシーンとか片桐仁まかせのお笑いとか結構引いたんだけど、2話ではなんとか観れた。ダジャレを香川照之だけが面白がるっていう設定にしたのは良いと思う。刑事専門弁護士って話だけど「事件の真相をつきとめる」点では刑事モノに近い。ていうかほぼ刑事モノ。弁護士モノを観たいなら竹之内豊・松雪泰子のほうを観た方がいい。刑事モノが好きならおもしろいと思う。最近の日曜劇場は偉そうにしている人間をぶった切って爽快感を得ることに執着しているような気がするから、これもそれ狙ってるのか?

『ラヴソング』

福山雅治はかなり福山雅治。ヒロインのさくらちゃんは石原さとみに似ている。『包帯クラブ』の頃の石原さとみに。ってことは今後急激に可愛くなるから必見。もちろんすでにかわいいが。なんか抱きしめたくなるよね。そらいちと話すときに出る広島弁がかわいい。歌はもちろんうまい。3話までは出会いとさくらが恋するまでで、これからは福山の話に移っていくのだろう。毎週楽しみってほどではないが、結末がどうなるのかは気になる。なんとなくストーリーを追って最終話だけ観るのもアリ?もちろん僕は全話観ますけどね!

『重版出来』

マンガが人気だったからなんて読むのか知ってはいたものの実際ドラマ内で登場人物が「重版出来」って言うとウソくさくてヤバイ。絶対に言わない。実際のマンガ雑誌編集部のことは知らないけど「重版出来」って人間が発しているのがイメージつかない。人間が発していい言葉ではない気もしてきてる。それか言った人間の役者能力の問題か?違うと思うけど。しかしドラマ自体はものすごくグッとくる。マンガ編集の話だけど「仕事頑張ろうドラマ」として仕事人間は共感できる部分がいっぱいある。アニメで言ったら『SHIROBAKO』みたいな仕事賛歌ならぬ仕事賛ドラマ。同じ仕事はしてないけど主人公らの頑張りを目にして俺も頑張っちゃおうみたに思えるドラマがこれ。オダギリジョーの役どころは文句なしに合ってるしなによりかっこいい。

『僕のヤバイ妻』

『ゴーンガール』かと思ったよね。結構似てるし。2話時点で映画『ゴーンガール』は終了。これからは未知の領域。ここからどう広げて閉じていくのか見物。期待してなかったけど意外と面白かった。そりゃ『ゴーンガール』がおもしろかったからね。『ゴーンガール』を観た時に、劇場でベンアフレックへの憐みの笑いが起きていたのだけれど、このドラマでもそれを感じて笑っちゃった。伊藤英明は金持ち役が似合うなあ。さてどうなるのか。期待してるよ。

『世界一難しい恋』

大野くんがおもしろい。波瑠ちゃんがさらっとしててミステリアスでかわいい。社長お付きの部署の面々も良い味出してるしコメディでは今期トップクラス。波瑠ちゃんにこういったよくある役を朝ドラ後にチョイスした事務所グッジョブ。先が意外にも気にならないからいつでも観るのを辞めてしまえるのがネックだからなるべくリアルタイムで観たいところ。

 『グッドパートナー~無敵の弁護士~』

もしこのタイトルを鵜呑みにするならばこれは僕がもっとも好きなパターンで、それは「無敵」ってところ。ドキドキが必要か否かは人ぞれぞれだと思うんですけど僕はいらないんですよね。あまりにドキドキするなら先に結末を知っておきたいくらいです。『半沢直樹』を観ていた時も主人公に感情移入しすぎてしまってそりゃあドキドキして「半沢大丈夫かな」と思ってみてたから気が気じゃなかった。「無敵」と分かっていればもし負けそうでも「なんとかして勝つんだろ」って思えるから観てて楽。ドキドキしてると話の内容が入ってこないし細かなところに気をまわせなくなくなっちゃうから無敵でどうかよろしくお願いします。テレビ欄を観た時になんとなくおもしろそうって思ってなんとなく観たら今期で一番楽しみにしているドラマになった。『SUITS』みたいよね。賀来けんとはうるさすぎるけど。視聴者は賀来けんとを通して観つつも主人公は竹之内豊っていうドラマ。松潤のやつよりも弁護士ってるから弁護士がすきならオススメ。『SUITS』もオススメ。

『お迎えデス。』

予告を観れば観るほど「絶対つまんないなこのドラマ」と思ってましたすみません。実際観てみたら・・・まあこんなものだよね。福士蒼太と土屋太鳳っていう個人的に好きなキャストだから観たいんだけど気が乗らない。1話の感想では菅野美穂がかわいかったってとこ。あと死神の方にも仕事があってそっちのいざこざが人間界にもってなりそうでその設定はウキウキする。土屋太鳳の脚はいっぱい見せてくれるしおっぱいも・・・。ところで福士蒼太って演技こんなんだったっけ?「宇宙キタぁぁぁぁぁあぁ!!!!」とか言ってないとダメなのかな?っていうか望遠鏡で月見るならそのセリフ入れてくれよ。そしたらフォーゼファン歓喜だったのに。一応これからも観る予定。

『ゆとりですがなにか』

岡田将生演説ドラマは良いドラマ節で言えばこれは良いドラマ。柳楽優弥の出演量もほどよい。ヤツはなんかうざいからほどほどくらいがちょうどいい。ウザい役が上手いってことなんだろうね。出しゃばってない松坂桃李も良い。キャスティング最高ね。テンポの良さといいますか視聴者を置いてきぼりにしてどんどん進んでいく感じはクドカンそのもの。そこがまたいい。ゆとりの後輩むかつくぅぅぅぅ。でも僕も似たようなものなのかなって思ったりもする。正論でしょ!って理由ではい論破みたいな返ししちゃうもんねいかんいかん。どうやって終わるんだろうか気になる。2話はうっかりして途中から視聴になっちゃいました。あの時間は忘れちゃうよ日テレさん!!

 

ドラマは最初は観てて途中で飽きて辞めちゃうパターンが多いのですが今回はどうでしょうか。ちなみに『とと姉ちゃん』と『真田丸』も観てます。『真田丸』はおもしろいよね。さっきのドキドキ論でいうと歴史モノは結末が分かってるから観やすい。演出とか流れとか演技に集中できるもんね。

ではみなさん楽しいドラマライフを。一緒にドラマー(テレビドラマをよく見る人)を目指しましょう。

休日&土曜日

いやあ夏夏。夏夏ココナッツ。ではなく春。今は4月。最高だね。休日は最&高。特に土曜日は最&高。思わず口ずさんじゃうのはtriceratopsの『shout!』。楽しい。気候がちょうどいいから半袖半ズボンですごしてるよ。4月末の時点でこの軽装だったら、夏はどうなっちゃってるのかしら。上半身裸?水着で生活かな。

午前中はランをキメた。10km。死ぬかとおもた。ラスト1.5kmくらい死ぬかとおもた。先週新しくナイキのウェアを買ったもんだからノリノリで走ってたんだけど死ぬかとおもた。でも午前中から活動するのは楽しい。良い。おかげで現在気分最高潮。部屋の窓を開けて珈琲片手に優雅な休日の午後を過ごしています。

読んでいるのは森博嗣の『彼女は一人で歩くのか?』。森博嗣の本はS&Mを少々とVを少々で、ファンはファンだけどそんなに読んだことはないかな。いま読書メーターを見てみたら10冊だった。(ところで読書メーターって微妙に使いづらいよね)。僕にとって森博嗣は読むと文章を書きたくなる作家で、とはいえ何がそうさせてるのかはちっともわからないけども。本は半分を過ぎたくらい。もう主人公のことを好きになってしまったから凄い。そうなれば完読までまったなし。読む気持ちはじゅうぶんなのだ。新シリーズだけどやっぱり森博嗣作品で「そうなればそうなるよね」みたいなクールさで、感情むき出しの人間は出てこないよね。「やっぱり森博嗣作品」なら終わり方もやっぱりになりそうだからそこら辺の覚悟はできてるつもりです。

さて、午後は本を読んで海外ドラマを観て過ごす予定。明日は映画を観る予定。家からちょっとは出る予定。

 

最&高(通常盤)

最&高(通常盤)

 

 

図書館でさがしもの

本を返して借りに図書館へ行った。最近読んでいるのはもっぱらミシェル・ウェルベックでいままで『服従』『地図と領土』『プラットフォーム』『ランサローテ島』を読んだ。とくに好きなのは『地図と領土』かな。うえに書いたのは読んだ順番なんだけど、今『服従』を読み返したらもっとおもしろくかんじるかも。もちろんおもしろかったしだからこそウェルベックの他の本にも手を出したわけだけど、『服従』は読みづらかった。『地図と領土』を読んだ時にそれを凄く感じたわけ。とはいえいままで一度読んだ本を読み返したのは夏目漱石の『こころ』くらいな俺だから近いうちにはきっと読まない。さて、今日借りたのは『素粒子』。ついに素粒子です。著者説明のところに必ず出て来るタイトルでずっと気になってた。よし今だ!となぜか思い至り図書館へ行った次第であります。

図書館についたので素粒子探しスタート。ええとフランス文学のところへ行って「ウエ」だから最初のほうだよね…ってない!ちゃんと蔵書検索してから行ったもんだからあることはわかってる。でもない。3周くらいはチェックしたかな。ウェルベックの他の本はあるのに。どうして~って思ってとりあえず検索機で情報を印刷する。最終手段の司書さんに頼むときのツールとして。もう2周くらいしてもない。文庫だからサイズも他と違って分かりやすいし見落とすはずもないよなあ。司書さんに頼むとしてもどうやってさがすんだろう。いや、俺がなにかしらの勘違いをしている可能性もあるからな。聞くか、と思った瞬間「いちおう英米文学のところを見てみるか」となんとなく思って行ってみたらありましたミシェル・ウェルベックの『素粒子』が!手に取る時に気づいちゃったなんでここにあるのか。フランス文学(小説)の分類番号が「953」で英米文学(小説)の番号は「933」。たしかに見間違えるんですよ3と5は。小さな文字だと特に。よく知らないけどどうせ英米だろみたいな軽い気持ちで配置ミスをしたわけじゃないんでしょうね。見間違いです。怒らないですよ。それ以上に機転を利かせて実際に見つけられた喜びでいっぱいなんですから。

素粒子』を手に取り「天才か!」と呟いた人間を図書館で目にした人がいたらそれはわたくしですのでお見知りおきを。

しかし利用者が間違えたりイタズラとかで本を違うところに置かれたらどうやって見つけるんだろう?

 

ここ3日間の話

火曜日はあまりの吐き気に早退。家に帰っておとなしく寝ているとものすごい吐き気。なんとかこらえてトイレで吐く。さっき食べた昼食が出て行った。吐いた後は調子がよくなったので医者へ。嘔吐下痢と判断。未だ下痢はしていなかったがお腹は年中無休でゆるめだから納得。ついでに熱も出ていて悪寒もして辛かった。というわけで今日まで会社を休んでいた次第です。

昨日までは悪寒は続いていたものの今日になってみればすこぶる好調。今日から出勤しても良かったのだけれど昨日のうちに「明日は休もう」と思っていたから今更行く気にもなれず休む。こういう日に限って6時30分という落ち着いて会社に行くことができる時間におきてしまう自分。

だらだら過ごすのも疲れた。寝すぎたためか頭は痛いし首もどうやら痛めたみたい。寝続けるのは辞めて午後からは普通の休日のように過ごした。とはいえNetflixで本国版の『ミレニアム・ドラゴンタトゥーの女』を観ただけだが。本国版のミカエルはダニエルクレイグよりだいぶかっこわるいがリスベットにはすぐ慣れた。映像もデビットフィンチャーに負けず劣らずでこれから観る続編も楽しみ。原作は読んだけれどもうすっかり忘れてしまった。自分の忘却力はいつでも何度でも同じ話を楽しむことができる仕様なのだとポジティブに考えることにしている。

最近読んでいるのはミシェルウェルベックの『服従』。ガイブンを読んでいると世界の神髄に触れているような気がするオレ。「こんなものを読んでしまっていいのか?」と謎の自問自答を繰り返し読んでいる。非常に面白い。

休日がある喜び

仕事が終わって家に帰る。夕飯を食べる。なるべく時間を無駄にしないようにと急いで風呂を洗って入浴する。なるべく時間を無駄にしないように観たいテレビ番組は録画してCMをとばしてさらに1.5倍速にして時間の節約をする。そんなことをしても時間はあっというまに過ぎて23時過ぎ。うっかりするとすぐに日付が変わる。寝る時間だ。明日には6時30分に起きて準備をしてちょっとテレビを観てさて出勤。こんな毎日が続いている。

夏目漱石『門』を読んでいる。主人公宗助は週6日働き唯一の休日である日曜日にあれをしたいこれをしたいと考えているがせっかくの日曜日だしそれだけで過ごすのもななんて思って結局何をするでもなく時間を過ごす人間でこれって俺のことじゃん!とそれだけで最後まで読むことを誓ったすばらしい小説。先週末には楽しみにしていた映画『オデッセイ』を観に行き宗助に比べればまだ有意義な休日を過ごしている。ちょっとした優越感。そもそもこちらは週休2日で、もし休日が1日だけだったら宗助のようになっていたかもしれない。

2月11日は建国記念日。祝日である。それまであと2日、なんとかして乗り越えなければならない。