何もない一日じゃないはず

頭をひねれば、なにかは出てくる

今日もそっとテレビをつける

世界は動いているということを確認するためにテレビを観る。

ずっと家の中にいたり、人に会って話をしなかったりしてると、「果たして世界は動いているのか?」と不安になってくる。

外に出てみて、散歩をすれば人に会う。お店に入れば店員さんは必ずいるし、お客さんもいる。ていうか家の中から外を見るだけでも動いている人に会える。鳥は羽ばたいてる。風は吹いている。でもそれで「世界動いてんじゃん」って単純には思えない。ロボットかもしれないし、オート設定かもしれない。

不安で押しつぶされそうになる。この世界には俺ひとりしかいないんじゃないかと。

 

そんな時にテレビをつける。

Twitterを見る。

「この芸人おもしろ~い」だとか「この番組おもしろ~い」だとかのつぶやきを見ると安心する。

「ああ、世界は動いていた」って。

「この世には俺ひとりじゃなかった」って。

不思議なことに、ただTLをみて「この番組おもしろ~い」っていうつぶやきを見るだけじゃこの不安は解消されない。テレビと一緒に消化しなきゃ効果がない。

テレビがおもしろいかどうかは関係ない。とにかく安心する。誰かが何かをしゃべってて、それに誰かが笑ってて、怒ってて、悲しんでて。

毎朝ニュースを見ることは、ちゃんと世界が動いていることを知るには良い機会なのかもしれない。

 

テレビの時代は案外終わってないのかも。

インターネットみたいに自分からは何も発信できないけれど、楽しいつまんないを通り越して安心する。

テレビなくなって欲しくないなあ。